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映画「レ・ミゼラブル」

映画「レ・ミゼラブル」を観てきました。中学生の時に演劇舞台で一度,大人になって劇団四季ミュージカルで一度(今回の映画の元になったもの)観ていて,通算で3回目の「レ・ミゼラブル」になります。

「ああ,無情」なる物語を,ミュージカルで描くという手法。見事に映像化されていました。スピーディな編集が施されていて,158分という時間が経つのはあっという間です。主役ジャン・バルジャンは,X-Menで有名なヒュー・ジャックマン。重厚な演技で,ジャン・バルジャンを演じ切っていました。鬼気迫る演技を感じたのは,薄幸の女性ファンティーヌを演じるアン・ハサウェイ。ここまで演技にのめり込めるものなのかという演技です。

観た人に大泣きしますと言われたので,心の準備をしていましたが,中盤までなかなか泣けない。しかしやはり来ました。終わり近く,ジャーベールのシーン,そしてラストシーン。

この物語には,フランス革命直後の時代,罪と罰,革命,宗教,母・父・娘なるもの等,多くのことが重層的に描かれています。革命は日本の歴史が経験していないもの。ああ,こういう先人達の苦労の積み重ねがあって,人類は民主主義という概念を獲得してきたのだなと,しみじみと考えさせられます。そして人と人が織りなすドラマの普遍性。原作者ヴィクトル・ユゴーに紡ぎ始められ,多くの人の努力によって磨き抜かれたドラマが,心にずしりと染み入ります。

映画ホームページ

Wikipedia:レ・ミゼラブル(2012年の映画)

Wikipedia:ミュージカル「レ・ミゼラブル」

Wikipedia:レ・ミゼラブル