Think Real

リアルに考えよう

プログラミングを広範に,そして発信するための言語力(国語,英語)も

日本経済新聞 4月7日
「必須科目にプログラミングを」 楽天・三木谷社長
英語とコンピューターの簡単なプログラムが組めることを現代の読み書きそろばんと位置付け、高校や大学の一般教養の必須科目に組み込んではどうか
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私は,プログラミングをより広範に教えてもいいと思っています。そのときの言語は,Basic, Java, Cあたりでなく,東京大学・駒場キャンパスがやっているように,Rubyあたりで。プログラミングは難しいのでなく,楽しいものだという体験させて,若い人達の目を開くようにしたい。今の中高生の受け止め方は,携帯,スマホ,パソコンでをいじってゲームやネットを操るのはおもしろいけど,プログラミングなんか全然面白くなくて,オタッキーな人がやるものと敬遠しているような印象を受ける。プログラミングは例えば,楽器を弾くように,スポーツをするように,文章を書くように,子供時代にお絵かきしたり,積み木やブロック組み立てをしたように,あるいは,砂場遊びをしたように,楽しい。

それから,もう一つ。国語教育を根本的に直す必要ありです。小学校レベルから。発信する,コミュニケートする国語力を。

日本は,明治維新の時,そして,戦後の教育再設計の時,これをやり損ねました。これこそ,欧米がどうしているかを参考にするとよいです。明治維新の時に,文化輸入するための英語力,自国文化伝承のための国語力を教育に取り入れましたが,発信する,コミュニケートする言語力を輸入し損ねて,今日に至っているのです。

欧米では昔から,言語力を鍛えることを子供の時からの教育の中で,当たり前のようにやっています。小学校のころから。言語力をいろいろな場面で鍛えるようになっている。以前,ドイツに行ったときに,小学校の頃からドイツ暮らしで,政府関係の仕事をしている日本人女性からお話を伺う機会がありました。小学校の頃から,文章を書くときには「構造を意識せよ」と指導されつつけるのだそうです。

日本がグローバル化にうまく追随できていない根深い要因の一つはここにあると思っています。