Think Real

リアルに考えよう

グローバル化は言語力の強化から

こんな記事が出ていました。

「『国語力』を磨けば、日本の理系は世界で勝てる」(東洋経済オンライン 3月22日配信)より引用


 MIT航空宇宙工学科の大学院に入学した直後、若かった僕は周囲のアメリカ人学生たちを「バカ」だと思った。数学ができない。物理ができない。もちろん、「できない」とは言いすぎだし、とんでもない天才も少なからずいるけれども、東大航空宇宙工学科とMIT航空宇宙工学科の平均的な数理的能力を比べれば、前者のほうが確実に高い。

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 では、アメリカの理系学生たちは何が得意なのか。2つある。第一に、しゃべること。とにかく弁が立つ。決してうそはつかないけれども、10のことを20にも30にも膨らませるのがうまい。第二に、書くこと。雑多な思考をきれいなストーリーにまとめて説得力を持たせるのがうまい。本稿ではこの話す力と書く力をまとめて「国語力」と呼ぶことにしよう。

 では、数理的能力に勝る僕と、国語力に勝るアメリカ人学生のどちらがMITの先生に評価されたか。明らかに後者だった。

日本語・日本語文化には良さがあります。グローバル化関連で言えば,外からの文化輸入にとても強い。古来より,大陸由来か,日本固有か,わからなくなるほど,取り入られていく。現在のカタカナ表現の外来語もそう。ケーキとかクリスマスとか。和製英語なるものもあるし。そして日本で作られる歌の歌詞の素晴らしさ。

しかし,それらの良さは継承しつつ,グローバル対応していくためには,欧米人と張り合える「言語力」が必要。論理的な言語力。発信して,コミニュケートするための言語力。

日本から自動車分野でトヨタが出るが,IT分野では出ないのか? IT分野は言語力が非常にモノを言う世界だからではないかと思っています。

しかし,よいものを作る力もコミュニティの力もある。プログラミング言語の世界で,世界で広く使われるモノを出すのは日本からは無理と半ば諦められていたところ,Rubyという嬉しい例外が出た。Rubyの成功を多くの日本人が知るべきだし,希望をもつべきだと思います。NHKスペシャルとか作って欲しいな。