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「Facebookを使わない理由」

『Facebook』を使わない6つの理由 ? WIRED.jp Archives

英国版Wiredのある編集者が、絶対にFacebookを使わない理由とは。

ここで書かれている内容は,一読の価値がある。FB(というかSNS全般)の問題点を一言で言えば,何を失っているか,失っていること,失っているものを気付きにくいこと。

ただしそれはおそらくSNSに限らない。新しい「道具」は,失うものと得るものがある。例えば,薬ですら。薬には必ず,副作用がある。食べ物もおそらくそう。体に良いところも,良くないところもある。飲み物もそう,アルコール,清涼飲料水。

新聞,テレビというメディアもそう。得られるものもあれば,失うものもある。だから,私は新聞をやめた,テレビはやめた,という人が出てくる。

インターネットもそう。電子メールもそう。実際,かなり前にコンピュータサイエンス学界の巨人の一人,元スタンフォード大学教授のDonald Knuthは,自分のライフワークの著書シリーズを生きている間に完成させるために,大学を辞したときに電子メールもやめている。

おそらくすべての益があるものは,害もある。無条件に益はあり得ない。

SNS/FB,いやインターネット全般によって得るもの・失うものの両方が得ることを,我々は考え続けなければならない。

失うものが何だかわかりにくいものは,特に注意が必要である。注意しない限りは気付かないから。例えば,クレジットカード,ポイント制のカードなどもそう。気付きにくい失うものの典型は「自由」かな。ユーザを「縛る」ことによって,運営者は利益を得,あるいは,「価値あるもの」を発掘(情報用語でいうマイニング)している。

P.S.

上記の英国版Wired編集者,本当にFacebook等のSNSを使わずして(つまり経験なしで),この文章を書いているとしたらすごい。人間は普通,実際に経験してみることによって,人間の頭はそちらに問題意識が向かい,考察を深めるのが普通だから。