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日本の食の多様性,そして,ピンピンコロリ

友人からFB上で教えてもらった本「介護されたくないなら粗食はやめなさい ピンピンコロリの栄養学」のカスタマーレビュー(最も参考になった)に下記のようなフレーズがありました。

> 「若い時から日本人より肉をよく食べるアメリカ人が、なぜ日本人より短命なのか(老化が速いのか)?」
にはこんな答えを用意しているとか。
ここも誠に面白い。
> A:アメリカ人は日本人に比して「食品の多様性」が極めて低いから。
老化に有利な食事を若い時期からしていても、老化による健康問題が表面化する年齢になる以前に生活習慣病でからだの基本構造に大きなダメージを受けてしまう。
そこに老化が覆いかぶさると老化ダメージが一気に、かつ強烈にやって来てしまう。
当然、寿命は短くなる。
日本人は日本食と欧米食の優れたポイントを足し合わせる食生活を新たに作り上げた実に賢明な民族なのである。

日本は食に対して,世界でも有数レベルの,飽くなき追究心,好奇心をもっています。国内でも,海外でも,旅に出ると何を食べるかが,思考の上位に来ます。日頃の食事,会食でも,食に関する意見,蘊蓄(うんちく)を語り合います。国民一同評論家,美食家状態と言っても過言でない程です。「美味しんぼ」,「料理人味平」を始めとして,劇画,テレビドラマに食は大きな位置を占めています。それが自然と食の多様性を産み,世界トップレベルの長寿国となっている可能性はあります。

介護されたくないなら粗食はやめなさい ピンピンコロリの栄養学 (講談社プラスアルファ新書)

介護されたくないなら粗食はやめなさい ピンピンコロリの栄養学 (講談社プラスアルファ新書)

この本のタイトル「ピンピンコロリ」は,60歳以後もピンピンしててコロリと死ねるということだそうです。それを読んで思い出しましたが,私の祖父は,80歳近くまで,介護なしで生き,ある日,調子が悪いと自分で歩いて,現役時代に事務長をしていた自宅近くの病院に行き,一週間後に息を引き取りました。ああいうふうに人生の最期を迎えるのは一つの理想型と,祖父を知る者の間で語り継がれています。