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近山隆先生の最終講義&最初のコンサート

2月19日,近山隆先生(東京大学大学院工学研究科教授)の最終講義に出席して参りました.弥生門そばに掲げられた立て看板.

サブタイトルに注目して下さい.最終講義&最初のコンサート.つまり,東大での最後の講義で,最初のコンサート.そして,プログラミングの楽しみを語る.

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近山先生は,日本有数のハッカー(名プログラマ−)です.近山先生は登壇するなり,いきなり音楽キーボードの前に座り.最終講義は終始,この体勢で行われました.これまでに多くの先生方の最終講義を観てきましたが,このスタイルは初めてです.

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近山先生がジャズピアノをプロレベルでお弾きになると言うことは,以前から噂では知っていましたが,それを生で聴ける,目の前で観られる.ワクワク感は高まります.最終講義が始まってまもなく,出し惜しみすることなく弾いて下さいました.「イパネマの娘」.ドラムとベースによるバッキング演奏をマシンで音出しして,それに併せて近山先生が生演奏.驚いたことに,バック演奏は,近山先生が今日の日のためにJava言語で書いた,オリジナルソフトウェアなのだそうです.良い音がするので,ハードウェア音源を使っていると思ったら,何とWindows組み込みのソフトウェア音源をプログラムで操っているとのこと.しかも単純なバッキング演奏ではなく,「誤差拡散」の考え方を応用して独自に考案した方法で,微妙にリズムタイミングを揺らすことで,自然な演奏に近づけている.

さすがです.標題「プログラミングの楽しみ」に偽りなしです.

講義と演奏を交互に組み合わせるという,見事なるサービス精神.ジャズスタンダードの「マイフェイバリットシングス」,「酒とバラの日々」,「ウォータメロンマン」を見事なるアドリブで聴かせてくれました.

音楽キーボードの上にノートパソコンが置かれ,講演時は通常のスライド,演奏時は曲のコード進行表を表示して,それを見ながら演奏しているそうです.

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印象的だった近山先生の言葉.なぜプログラミングが楽しいのか.それは,プログラミングをすることによって,初めて問題が何なのかわかるから.

ソフトウェアの「インフラ化」と向き合う

日本ソフトウェア科学会の学会誌「コンピュータソフトウェア」(岩波書店刊)の最新号(2014年2月号)に巻頭言を書かせて頂きました。タイトルは「ソフトウェアの『インフラ化』と向き合う」。

現在は紙冊子版(有料)のみですが,そのうちに無料オンライン版が公開されます。

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雪の夜景

2月4日,雪で寒い夜,鞄で片手が塞がりながら,片手でカメラ持ち&シャッター。ピントがちょっと甘い。しかし,撮さずにはいられない。厳しくも胸を打つ美しさ。まるで夜桜。植樹こそ人の手によりますが,それ以外は,人の手は入っていません。なぜ自然はかくも美しいのか。
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